新暦3月20日頃〜
昼と夜の長さがほぼ同じになる日。この日をはさんで前後7日間が春のお彼岸。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますね。▲次の24節気は清明（4月4日頃〜）です。
お節介訓 その4
春分は、苦味野菜・パワー根菜が美味しい季節。春を食べて、すっきりデトックス！|
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薬膳のポイント＞ほろ苦野菜が美味しい春。うどとふきのちょっと大人のマリネです。薬膳では、苦味は、解毒・鎮静・通便作用があるとされます。この苦味、"ああっ、体が欲していた〜"と感じたら、それは体が冬に溜め込んだ余分なものを外へ出したがっている証拠かも！？解毒して代謝アップをはかり、すっきり整える。体を冬から春モードにリセットするのは、"今"です！
さて、美しい桜に心奪われる頃にやっておくことがあります。それは、冬の間、新陳代謝の衰えによって体に溜め込まれてしまった余分なものをすっきり外に出し、体の中を美しく整えておくこと！
すっきりーのためには、この時期に出回る、ほろ苦い味を持つ野菜や地中のパワーをたっぷり含んだ根菜がおすすめです！苦味野菜には体には必要ない余分なものを解毒する作用があるとされ、根菜は食物繊維が豊富でお腹の掃除によいものがたくさん！美味しく食べて、体内デトックスにつなげましょう！
桜前線が北上しはじめるこの時期は、寒の戻りがあり、寒暖混在しますので、体を冷やさないデトックスを心がけます。
"春分"の頃は、ほろ苦野菜がずらり、お店に並ぶとき。竹の子、ふき、うど、菜の花、たらの芽、ふきのとう、ぜんまい、わらび…。どれも春に芽を出したばかりの野菜たち。成長のエネルギーにも溢れています。今日はどれにしようかなぁ、と選べるのはまさに春の醍醐味です。
2016年のおすすめレシピは、「うどとふきのオイルマリネ」。うどもふきも高い香りと独特の苦味を持っていて、春の毒出しも期待できます。
とくにうどは苦味の作用以外にもさまざまな効能があるとされ、薬膳では大変重宝されています。その働きは、体内の余分な湿気を除き、体のこりや関節、頭の重い痛みをやわらげること。独活（どっかつ）という名の漢方の生薬として、リウマチなどにも古くから使われてきました。
さらに、うどは体を冷やさない温性の食材に分類されていることが特徴です。苦味のある野菜は"清熱作用"といって、体の余分な熱を取り除く働きのあるものが多いので、摂り入れるときに体を冷やし過ぎないよう、温かい料理にするなど調理法にひと工夫が必要です。この点うどは爽やかなマリネにしてサラダ感覚で食べるのもおすすめできます。
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もう1品は、苦味野菜の代表ともいえる、竹の子をたっぷり入れた「車麩の豆乳グラタン」。竹の子は寒性で体を冷ます働きが強いとされるので、今の時期は熱をしっかり通し、アツアツのグラタンでいただきます。竹の子は食物繊維も豊富、消化を促進する作用があるので、お腹すっきり効果も期待できます。
さて、次は、この時期に出回る美味しい根菜たちの登場です。新ごぼう、新じゃが、新玉ねぎ、かぶ、春大根、春にんじんなど、いろいろあるのが嬉しいです。選択肢が多くて迷ってしまうほどですが、とくに春のデトックスには、お通じをよくしてくれる新ごぼうやかぶがおすすめです。
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「鯛と春野菜のスープ煮」は、新ごぼう、新玉ねぎ、かぶ・・・春の根菜と水分代謝をととえる白身魚の鯛を合わせました。体に余分なものは溜め込まず、外に出してしまいましょう！それぞれの食材が持つ味の魅力を最大限に引き出して、おいしくまとめることが作り方のポイントです。
さあ、春を食べて、すっきりと！草木が芽吹き、みずみずしい命で満ち溢れる季節。体を冬から春モードにきっちりリセットして、春を謳歌いたしましょう！
▲二十四節気とは、1年を24等分にした旧暦上の季節の目印です
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2024/04/05
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KATSUYOレシピTOP編集:取材協力
(株)小林ｶﾂ代ｷｯﾁﾝｽﾀｼﾞｵ
制作･構成協力
(株)本田明子ｷｯﾁﾝｵﾌｨｽ
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