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二十四節気 食ごよみ

大雪(たいせつ)
新暦12月7日頃〜
北国の山々は雪に覆われ、平地でも雪が降り始める頃。これからしばらく、生き物たちは冬ごもり、静かに時を過ごします。
▲次の24節気は冬至(12月22日頃〜)です。

お節介訓 その21
大雪は、慌ただしいときこそ体調管理にひと工夫。胃腸をやさしくいたわって、メリハリのある食生活を送ります。

大雪のおすすめは
 ちょっと食べすぎてしまったなぁ…というときは、やさしい味のおかずでお腹をひと休み。鶏じゃが団子とかぶをとろ〜りくずあんで包み込み、柚子の香りをふわりときかせて!

鶏じゃが団子とかぶの葛あん煮
お腹にやさしい煮物です!

薬膳のポイント>消化酵素のアミラーゼが豊富で整腸作用に優れているかぶ。薬膳では、胃腸を整え、気を降ろす作用もあるとされています。お腹の調子を整えるじゃが芋を加えた鶏団子はしっとり、もっちり。体を温める生姜、気の巡りをよくする柚子を加えるのがポイントです。

大雪食べもの語り
 大雪は、24節気の第21節目。南天の実が赤く色づき、空気はキンと冷えてきました。いよいよ本格的な冬の到来です。

 一年の締めくくりのこの時期は、忘年会やパーティーなどの機会が増え、不規則な生活になりがち。お酒を飲む機会も多くなり、二日酔いや胃もたれ、食欲不振、お腹の調子がいまひとつ、という人も増えてきます。

 そんな季節のおうちご飯は、ぜひとも胃腸にやさしい料理を。胃腸への負担が少ない豆腐やお米、消化を助けてくれる大根やかぶ、胃を養う山芋やかぼちゃなどを素材にし、調理法は揚げ物などより蒸したり、煮たりがおすすめです。二日酔いや胃もたれ感があるときは、柚子、みかん、金柑など、気の巡りをよくする柑橘類を料理やお茶に少し使うのも案外効果的です。

 そして、お腹を冷やさないこと、これも大切です。12月は気温が日増しにぐっと下がってきます。慌ただしい日々の中、寒さ対策を忘れたまま、つい無理をしてしまい、知らぬ間に体が冷え、お腹が冷えると痛みにつながることも!

 食事の面からの防寒対策としては、鶏肉や海老、鮭、かぼちゃ、もち米、くるみ、松の実など体を温めて養う食材や、生姜、葱、三つ葉などお腹を温めて胃腸の働きを整えてくれる香味野菜を上手に摂り入れていきましょう。

 外食で食べ過ぎ飲み過ぎてしまったときは、おうちご飯で微調整。メリハリのある食生活なら、師走のイベントもさらに楽しめること間違いなしです!

薬膳的!大雪、これ食べたい!
 大雪の頃は、お腹にやさしい料理を。胃腸への負担が少ない食材と、体を温め、気の巡りをよくする食材を組み合わせるといいですね。

山芋豆腐のあんかけ蒸し
山芋豆腐をくずしながら、アツアツのあんと一緒に食べれば、体がほっこりしてきます。

 ちょっと食欲がないなぁ…なんていうときには「山芋豆腐のあんかけ蒸し」。豆腐は良質のたんぱく質が豊富で消化吸収がよく、山芋は消化を促進、胃腸を丈夫にしてくれます。スタミナアップに海老とたらも加え、ふんわり蒸し上がったら、アツアツのあんをとろ〜りたっぷりとかけます。気の巡りをよくし、胃の不快感をやわらげる柚子ものせ、飲みすぎ、食べ過ぎてしまった翌日にもうれしい1品になりました。

韓国風かぼちゃ粥
何とも素朴な、やさしい味わい。ひと口ごとに体の芯から温まっていくお粥です。

 お腹が冷えているかも…と感じるときは「韓国風かぼちゃ粥」はいかがでしょう。かぼちゃは、お腹を温めて養い、豊富なビタミンとベータカロテンは美容や疲労回復、風邪予防にも最適。白玉粉の素であるもち米は、お腹を温かく元気に保つのに役立ちます。体を潤す松の実と体を温める生姜も一緒にコトコト炊くことで、冷えからくる痛みをやわらげることも期待できます。とくに冷え性の方には、ぜひ冬の定番に加えて欲しいお粥です。

 これからますます寒くなりますが、胃腸を元気に保ちながら、美味しく食べて、12月のバタバタ、笑顔でエイヤッと乗り切りましょう!

▲二十四節気とは、1年を24等分にした旧暦上の季節の目印です

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2024/04/05

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(株)小林カツ代キッチンスタジオ

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