白茶
2011/5/19(木)
今月の中国茶教室では、白茶を淹れています。
白茶は摘んだ葉を少し発酵させ、火入れして乾燥させる微発酵茶。
製造工程がシンプルなだけに、職人さんの経験と技が茶葉の味のすべてです。
白茶には、いろいろな種類がありますが、春に出たての柔かい芽だけで作られる“白毛銀針”と呼ばれるお茶は別格。
銀色に輝くうぶ毛を身にまとっているので、この名がついています。
茶葉を丈の長いグラスに入れ、少し冷ましたお湯を注ぎ、3−5分ほどじっくり待ちます。
茶葉の様子を眺めるのも、中国茶の楽しみのひとつです。
ふっくらとした芽は最初表面に浮いていますが、水を含んで重みを増すと、一本、また一本…とゆっくり下におりていきます。
それを見ていると、心までほどけていくように感じます。
体の余分な熱をとる作用があると言われる白茶。
やわらかな味わいが、これからの季節、とても美味しく感じるお茶です。
KSなべ吉