KATSUYOレシピ


メルケル首相スピーチ

2020/3/31(火)

下記は英訳を訳してくださった方がいたそうで、とても分かりやすいので
長文ですが、読んで下さい。日本文のあとにシェアOKの英文を記載しました。読みやすいように、何度か改行しました。本来は翻訳した方のお名前を記載するべきところですが、私たちの方で現段階で不明です。もし、お分かりになる方がいらしたら、是非教えてください。とてもいい訳で多くの人に知ってほしいので、どうかご容赦ください。
・・・・・・・・・・・

親愛なるドイツ国民の皆さん! (メルケル首相スピーチ>

現在、コロナウィルスは私たちの生活を著しく変えています。日常生活、公的生活、社会的な人との関わりの真価が問われるという、これまでにない事態に発展しています。 何百万人もの人が職場に行けず、子供たちは学校や保育施設に行けない状況です。劇場、映画館、店などは閉鎖されていますが、最も辛いことは、これまで当たり前に会っていた人に会えなくなってしまったことでしょう。

このような状況に置かれれば、誰もがこの先どうなるのか、多くの疑問と不安を抱えてしまうのは当然のことです。 このような状況の中、今日、首相である私と連邦政府のすべての同僚たちが導き出したことをお話ししたいと思います。

オープンな民主主義国家でありますから、私たちの下した政治的決定は透明性を持ち、詳しく説明されなければなりません。決定の理由を明瞭に解説し、話し合うことで実践可能となります。すべての国民の皆さんが、この課題を自分の任務として理解されたならば、この課題は達成される、私はそう確信しています。

ですから、申し上げます。事態は深刻です。どうかこの状況を理解してください。東西ドイツ統一以来、いいえ、第二次世界大戦以来、我が国においてこれほどまでに一致団結を要する挑戦はなかったのです。

連邦政府と州が伝染病の中ですべての人を守り、経済的、社会的、文化的な損失を出来る限り抑えるために何をするべきか、そのためになぜあなた方を必要としているのか、そしてひとりひとりに何が出来るのかを説明したいと思います。

伝染病について私がこれから申し上げることは、ロベルト・コッホ研究所のエキスパート、その他の学者、ウィルス学者からなる連邦政府協議会からの情報です。世界中が全力で研究していますが、まだコロナウィルスの治療薬もワクチンも発見されていません。

発見されるまでの間に出来ることがひとつだけあります。それは私たちの行動に関わってきます。つまり、ウィルス感染の拡大の速度を落とし、その何カ月もの間に研究者が薬品とワクチンを発見できるよう、時間稼ぎをするのです。もちろん、その間に感染し発病した患者は出来る限り手厚く看護されなければなりません。 ドイツには優れた医療制度があり、世界でもトップクラスです。

しかし、短期間に多くの重症患者が運び込まれた場合、病院には大きな負担がかかります。それは統計上の単なる抽象的な数字ではなく、父または祖父、母または祖母、パートナーであり、彼らは人間です。そして、私たちはすべての人の命に価値があることを知るコミュニティで生活しているのです。

まずこの場を借りて、医師、そして看護施設、病院などで働くすべての方にお礼を申し上げます。あなた方は最前線で戦っています。この感染の深刻な経過を最初に見ています。毎日、新しい感染者に奉仕し、人々のためにそこにいてくれるのです。あなた方の仕事は素晴らしいことであり、心から感謝します。

さて、ドイツでのウィルス感染拡大を遅らせるために何をするべきか。そのために極めて重要なのは、私たちは公的な生活を中止することなのです。もちろん、理性と将来を見据えた判断を持って国家が機能し続けるよう、供給は引き続き確保され、可能な限り多くの経済活動が維持できるようにします。

しかし、人々を危険にさらしかねない全てのこと、個人的のみならず、社会全体を害するであろうことを今、制限する必要があります。私たちは出来る限り、感染のリスクを回避しなければなりません。 すでに現在、大変な制限を強いられていることは承知しています。

イベントは無くなり、見本市、コンサートは中止、学校も大学も保育施設も閉鎖、公園で遊ぶことさえ出来ません。州と国の合意によるこれらの閉鎖は厳しいものであり、私たちの生活と民主的な自己理解を阻むことも承知しています。こういった制限は、この国にはこれまであり得ないことでした。

旅行や移動の自由を苦労して勝ち取った私のような人間にとって(注※メルケル首相は東独出身)、そのような制限は絶対に必要な場合にのみ正当化されます。民主主義国家においては、そういった制限は簡単に行われるべきではなく、一時的なものでなくてはなりません。

今現在、人命を救うため、これは避けられないことなのです。 そのため、今週初めから国境管理を一層強化し、最も重要な近隣諸国の一部に対する入国制限を施行しています。 経済面、特に大企業、中小企業、商店、レストラン、フリーランサーにとっては現在すでに大変厳しい状況です。今後数週間は、さらに厳しい状況になるでしょう。

しかし、経済的影響を緩和させるため、そして何よりも皆さんの職場が確保されるよう、連邦政府は出来る限りのことをしていきます。企業と従業員がこの困難な試練を乗り越えるために必要なものを支援していきます。

そして安心していただきたいのは、食糧の供給については心配無用であり、スーパーの棚が一日で空になったとしてもすぐに補充される、ということです。スーパーに向かっている方々に言いたいのです。家にストックがあること、物が足りていることは確かに安心です。

しかし、節度を守ってください。買い溜めは不要で無意味であり、全く不健全です。 また、普段、感謝の言葉を述べることのなかった人々に対しても、この場を借りてお礼を申し上げます。スーパーのレジを打つ方々、スーパーの棚に商品を補充される方々は、この時期、大変なお仕事を担われています。

私たち国民のためにお店を開けていてくださって、ありがとうございます。さて、現在急を要すること、それはウィルスの急速な拡散を防ぐために私たちが効果的な手段を使わない限り、政府の措置は意味を持たなくなるということです。

私たち自身、誰もがこのウィルスに感染する可能性があるのですから、すべての人が協力しなければなりません。まず、今日、 何が起こっているかを真剣に受け止めましょう。パニックになる必要はありませんが軽んじてもいけません。

すべての人の努力が必要なのです。 この伝染病が私たちに教えてくれていることがあります。それは私たちがどれほど脆弱であるか、どれほど他者の思いやりある行動に依存しているかということ、それと同時に、私たちが協力し合うことでいかにお互いを守り、強めることができるか、ということです。 ウィルスの拡散を受け入れてはなりません。

それを封じる手段があります。お互いの距離を保ちましょう。ウィルス学者は明確にアドバイスしています。握手をしてはいけません。丁寧に頻繁に手を洗い、人と少なくとも1,5メートルの距離を置き、出来るだけお年寄りとのコンタクトを避けましょう。

お年寄りは特にリスクが高いからです。 この要求が難しいことであることは承知しています。こういった困難な時期にこそ、人にそばにいてもらいたいものですし、物理的な近接、触れ合いこそが癒しとなるものです。

残念ながら、現時点ではそれは逆効果を生みます。誰もが距離を置くことが大変重要であることを自覚しなくてはなりません。 善意のある訪問、不必要な旅行、これらはすべて感染を意味し、行ってはならないのです。

専門家が「お年寄りは孫に会ってはいけない」と言うのには、こういった明白な理由があるからです。 人と会うことを避ける方は、毎日たくさんの病人の看護をしている病院の負担を軽減させているのです。 これが私たちが人命を救う方法なのです。 確かに難しい状況の人もいます。

世話をしている人、慰めの言葉や未来への希望が必要な人をひとりにはさせたくはありません。私たちは家族として、あるいは社会の一員として、お互いに支えあう他の方法を見つけましょう。

ウィルスが及ぼす社会的影響に逆らうクリエイティブな方法はたくさんあります。祖父母が寂しくないように、ポッドキャストに録音する孫もいます。愛情と友情を示す方法を見つける必要があります。

Skype、電話、メール、そして手紙を書くという方法もあります。郵便は配達されていますから。自分で買い物に行けない近所のお年寄りを助けているという素晴らしい助け合いの話も耳にします。この社会は人を孤独にさせない様々な手段がたくさんある、私はそう確信しています。

申し上げたいのは、今後適用されるべき規則を遵守していただきたい、ということです。政府は常に現状を調査し、必要であれば修正をしていきます。現在は動的な情勢でありますから、いかなる時も臨機応変に他の機関と対応できるよう、高い意識を保つ必要があります。そして説明もしていきます。

ですから、私からのお願いです。どうか私たちからの公式発表以外の噂を信じないでください。発表は多くの言語にも訳されます。 私たちは民主国家にいます。強制されることなく、知識を共有し、協力しあって生活しています。これは歴史的な課題であり、協力なしでは達成できません。

私たちがこの危機を克服できることは間違いありません。しかし、いったいどれほどの犠牲者となるのでしょう?どれだけの愛する人々を失うことになるのでしょう?それは大部分が今後の私たちにかかってきています。

今、断固として対応しなければなりません。現在の制限を受け入れ、お互いに助け合いましょう。 状況は深刻で未解決ですが、お互いが規律を遵守し、実行することで状況は変わっていくでしょう。

このような状況は初めてですが、私たちは心から理性を持って行動することで人命が助けられることを示さなければなりません。例外なしに、一人一人が私たちすべてに関わってくるのです。 ご自愛ください。そしてあなたの愛する人を守ってください。ありがとうございます。

<ご参考>ドイツの医療制度は国民皆保険で強固なファミリードクター制度をとっており検査は全て無料。今回のコロナ騒動でも致死率0.25%(3/22現在)と欧州では圧倒的に機能しているようです。致死率は、中国・イタリア・イラン・スペイン・フランスは夫々 4.0% ,9.0% ,7.5% ,5.3% ,3.1% (日本は2.5%)です

=下記英文=

Angela Merkel
Fellow citizens,
The coronavirus is changing daily life in our country dramatically at the present. Our idea of normality, of public life, social togetherness - all of this is being put to the test as never before.
Millions of you cannot go to work, your children cannot go to school or kindergarten, theatres and cinemas and shops are closed, and, perhaps what is most difficult, we all miss social encounters that we otherwise take for granted. Of course, each of us has many questions and concerns in a situation like this, about the days ahead.
I’m addressing you in this unconventional way today because I want to tell you what guides me as Federal Chancellor and all my colleagues in the Federal Government in this situation. This is part of what open democracy is about: that we make political decisions transparent and explain them. That we justify and communicate our actions as best we can, so that people are able to understand them.
I firmly believe that we will pass this test if all citizens genuinely see this as THEIR task.
Allow me therefore to say that this is serious. Please also take this seriously. Since German reunification, no, since the Second World War, there has not been a challenge for our country in which action in a spirit of solidarity on our part was so important.
I would like explain where we currently stand in this epidemic and what the Federal Government and the state levels are doing to protect everyone in our community and to limit the economic, social and cultural fallout. However, I also want to tell you why all of you are needed here, and what each and every individual can do to help.
As far as the epidemic is concerned – and everything I tell you about this comes from the Federal Government’s ongoing consultations with the experts from the Robert Koch Institute and other scientists and virologists: the most intensive research is being conducted around the world, but there is still neither a way to treat the coronavirus, nor is there a vaccine.
As long as this is the case – and this is what is guiding all of our actions – then only one thing matters, namely that we slow the spread of the virus, flatten the curve over the course of several months and buy time. Time in which the research community can develop a medicine and vaccine. But, above all, time to allow those who fall ill to receive the best possible treatment.
Germany has an excellent healthcare system, perhaps one of the best in the world. We can take solace in this. But our hospitals would also be completely overwhelmed if, in the shortest space of time, too many patients were admitted, suffering severe symptoms as a result of the virus.
These are not just abstract numbers in statistics, but this is about a father or grandfather, a mother or grandmother, a partner – this is about people. And we are a community in which each life and each person counts.
I would like first of all to address all those who as doctors, nurses or in a different capacity work in our hospitals and in our healthcare system in general. You are on the front lines of this fight for us. You are the first to see the sick and to see how severe the symptoms of the virus can sometimes be. And, day in, day out, you keep going back to work and are there to help people. You are doing tremendous work, and I would like to thank you from the bottom of my heart.
So, our aim is to slow the virus down as it makes its way through Germany. And we must, and this is absolutely vital, focus our attention on one thing above all else, namely powering down public life as far as possible. With reason and a sense of proportion, of course, since the state will continue to function. It goes without saying that supply chains will continue to be guaranteed, and we want to keep as much economic activity going as possible.
But we must now reduce everything that could put people at risk, everything that could harm not only individuals, but also the community. We must limit the risk of one person infecting another as much as we possibly can.
I know how dramatic the restrictions already are: no events, no trade fairs, no concerts any more, and, for the time being, also no school, no university, no kindergarten, no more playing at the playground. I know how invasive the closures that the Federation and the Länder have agreed to are in our lives, and also in terms of how we see ourselves as a democracy. These are restrictions, the likes of which the Federal Republic has never seen before.
Allow me to assure you that, for someone like me, for whom the freedom of travel and the freedom of movement were a hard-fought right, such restrictions can only be justified if they are absolutely imperative. These should never be put in place lightly in a democracy and should only be temporary. - But they are vital at the moment in order to save lives.
This is why, since the beginning of the week, more intensive border controls and restrictions on entry for a number of our most important neighbouring countries have been in force.
Things are already very difficult for the economy, for major companies, and also for small businesses, for shops, restaurants and freelancers. Things will get even more difficult in the weeks to come.
I assure you that the Federal Government is doing everything that it can to cushion the economic impact - and, above all, to safeguard jobs.
We can and we will do whatever it takes in order to help our companies and their employees get through this most difficult time.
And everyone can rest assured that the food supply is guaranteed at all times, and that if supermarket shelves happen to be empty on one day, they will be filled again on the next. I want to tell everyone going to the supermarket that bulk-buying makes sense; it always has. But only within reason. Panic buying, as if there’s no tomorrow, is pointless and, at the end of the day, shows a complete lack of solidarity.
And allow me to express my thanks to those who are too seldom thanked. Those working as supermarket cashiers or restocking shelves, who are currently doing one of the most difficult jobs that there are at the moment. Thank you for being there for your fellow citizens and for keeping us all going.
Let me talk now about what I believe is most urgent today. All measures taken by the state would come to nothing if we were to fail to use the most effective means for preventing the virus from spreading too rapidly – and that is we ourselves. As indiscriminately as each one of us can be affected by the virus, each and every one of us must help. First and foremost, by taking seriously what matters today. Not panicking, but also not thinking for a single moment that he or she doesn’t matter after all. No one is expendable. Everyone counts, and we need a collective effort.
That is the message an epidemic brings home – how vulnerable we all are, how much we depend on the considerate behaviour of others and, ultimately, how, through joint action, we can protect ourselves and offer one another encouragement and support.
Every individual counts. We are not condemned to accept the spread of this virus as an inevitable fact of life. We have the means to fight it. We must be considerate and keep a safe distance from one another. Virologists are giving us clear advice: no more handshakes, we must wash our hands thoroughly and often, and we must keep at least one and a half metre’s distance between ourselves and others. Ideally, we should avoid all contact with the elderly, because they are particularly at risk.
I know that this is asking a great deal of us. Especially when times are hard, we want to be close to one another. We show affection by staying close, and by reaching out to each other. But at this time, we must do the exact opposite. Every single one of us must understand that, right now, the only way to show we care is by keeping our distance.
A well-meant visit or a trip that is not essential can spread infection and really should not take place right now. There is a reason why experts say that grandparents and grandchildren should not come into contact with each other right now.
Everyone who avoids unnecessary encounters helps all those who are in hospitals providing care to more and more people each day. So that is how we will save lives. This will be difficult for many, and it will also be important not to abandon anyone and to take care of all those who need a dose of cheer and encouragement. As families, and as a society, we will find other ways to help each other.
Even now, we have come up with many creative ideas for standing up to this virus and its impact on society. Even now, grandchildren are recording podcasts for their grandparents, letting them know they are not alone.
We all must discover how we can show affection and express friendship. We are staying in touch via Skype, phone, email, and maybe also by writing old-fashioned letters. The post, after all, is being delivered. We’re hearing about beautiful examples of neighbours helping one another. People are assisting the elderly who cannot themselves go shopping. I am certain there’s plenty more we can do. We will prove, as a community, that we will not abandon one another.
I therefore urge you to abide by the rules that will remain in place for the time being. The government will constantly reassess what measures can be adjusted and also what further measures may still be necessary.
This is a developing situation, and we will ensure that we continue to learn from it so that we can adjust our thinking and deploy new instruments at any time. If we do so, then we will explain our reasons once again.
Therefore, I call on you to not believe any rumours, but rather only the official messages that we will always translate into many languages.
We are a democracy. We thrive not because we are forced to do something, but because we share knowledge and encourage active participation. This is a historic task, and it can only be mastered if we face it together.
I have absolutely no doubt that we will overcome this crisis. But how many victims will it claim? How many loved ones will we lose? The answer, to a great extent, lies in our hands. Right now, we can take decisive action all together. We can accept these current limitations and support one another.
The situation is serious, and the outcome uncertain.
Our success will also largely depend on how disciplined each and every one of us is in following the rules.
Even though this is something we have never experienced before, we must show that we can act warm-heartedly and rationally – and thereby save lives. It is up to each and every one of us to do so, without any exception.
Take good care of yourself and your loved ones.
Thank you.
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キッチンスタジオ

●KSテラ

メルケル首相のスピーチはドイツ語で行われました。
ドイツ語原文からこの日本語に訳したのは、ドイツ在住の声楽家、ギュンター りつこさんです

投稿日:03月31日

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