もってのほか
2020/10/19(月)
食用菊。ことに好きなのが“もってのほか”菊のなかでも食べやすく、薄味のだしに入れて、シャボシャボと山の様に食べるのが好きです。
祖母や叔母が生きていている時、秋も深まると育てたもってのほか箱で送ってきてくれ、それが到着すると、宿題なんてほったらかして、花びらをむしるお手伝いを嬉々としてしたものです。
だって、子供時分花は見るものであって、堂々と花びらをむしってしまうなんて、普段ならやってはいけないことの一つですよ。
それを堂々と、どんどんむしっていいわけですから。
そして、花びらをさっさとむしってしまわないと、いたむのが早いんです。酢を入れた湯でさっとゆでて、苦いのが苦手なら、水にいったん取ってから水けを切り、味のついた出しにつける。
菊は吸いこみがいいので、醤油をいきなりかけるのは全くむかないのです。祖母は10年位前に95歳でなくなりましたが、いつも沢山食べて当たり前だったもってほかが、一度に買うには1袋がせいぜいで、2つ買うには贅沢品。
いくら食べても、よかった10年前までが、実に懐かしく思って1袋だけ買いました。
KSホンダ