鶏の羽のような繊細な葉が特徴のディル。古代エジプト、ローマ時代から薬用として使われていたというセリ科の植物です。
食欲を促進したり、消化を助けたり、独特の爽やかな香りが神経を鎮めたり…名前(dill)の語源には、穏やかにする、なだめるという意味があるそうです。
料理では、魚介類との相性が抜群。
@12505@は栄養と旨味がぎゅっとつまったあさりのスープをベースにしたマリネ液に、ズッキーニ、なすを漬け、最後にディルをひらりと加えました。
ディルの香りが、少し時間が経つと全体に広がって、グーッと風味が増します。このハーブ一本でぐぐっと違う世界に入る力を持っているのもハーブならでは。
また、朝食のいつものサラダにふうわりのせても、ぼっーっとした朝に、爽やかな風邪が吹くかんじです。
魚類などにもよく合いますので、いつものムニエルや塩焼きにのせだけで、深呼吸した気持ちにさえなったようになるのが、ディルの特徴ともいえましょう。
教えてくれた人:吉開有紀(国際中医師)