清涼感あふれるすっきりとした香りが人気の高いミント。薄荷(はっか)とも呼ばれる、シソ科の植物です。
甘くおだやかな香りのスペアミント、きりっとした香りが特徴のペパーミントなど、種類も大変豊富です。少しずつ、アク、味、香りが違いますので、ご自分の好きなタイプのミントを今年は探せたらいいですね。
昔から消化薬、抗菌剤として、あるいは口臭予防、頭痛・筋肉痛や風邪、鼻づまりの緩和、リラックス・鎮静効果のあるハーブとしての役割として、上手に日本でも使われてきました。
ミントの料理への応用はというと、飲料やデザートの香りづけとしてはしばしば登場しますが、日本ではガムや歯磨き粉の香りとしてのイメージが先行しているせいか、フレッシュミントをそのままパクパクおいしく食べる料理は意外に知られていないように思います。
そこで今回の特集ではサラダ、付け合わせにも使ってみました。
今回は@12515@は、体の熱を冷まし、よい水分を補うトマトと、体に溜まりやすい(はたまた、もうすでに溜まっている)余分な湿気を取るはと麦。
はと麦は、女性なら一度は気にかけたことがあると思いますが、ヨクイニンとう名でも知られ、昔から、食べられていた食材です。そこにミントが加わることで、ほてって(むくみ気味の)体が一気にしゃっきり、すっきり。この夏、最強のひと皿になりますように!
@12516@のクスクスは小麦粉から作られる粒状のパスタ。主にアフリカ、中東、地中海、フランス、イタリアなどでよく食べられています。
日本でも、近頃、外食での人気メニューのひとつですが、簡単に家でも作る事が出来ます。今回の料理の特徴はずばり、ミントとレモンの香り。
スプーンですくってほおばると、夏が愛おしくなるような、そんな気持ちにさえなってきます。好みできゅうりやトマトなどを加えても美味しいですよ。
@12517@は、鮮やかな緑色のキウイフルーツのビタミCがたっぷり、体の余分な熱も冷ましてくれるので夏にはもってこいの果物です。寒天がことさら美味しく感じられる日本の夏。
喉を通るときのひんやり、つるんっとした感触がたまりませんね。今年はミントの香りが口の中にふわっと残る、キウイ寒天も新たな1品に加えていただけたらと思います。
ミントは庭に植えると、毎年モサモサ生えてきます。難しい料理を作らなくても、飲み水に浮かせたり、寝付けない夜に白湯で飲んでも、なんだか爽やかな気分になれるのが嬉しいフレッシュミントです。
教えてくれた人:吉開有紀(国際中医師)