お正月の間は、神聖な火をなるべく使わない様に、作りおき出来るものを中心に詰めたお節料理。普段はこまごまと台所に立つお母さんも、お正月はのんびり出来るといいですね。福が詰まったお節料理で、新年が幸多き年になりますように。
おせちは暦の上での変わり目の節である節句を指し、豊作を祈って神様にお供えすると共に食したことが始まりといわれています。
今ではお正月の料理のみを指す言葉になりました。
「海の幸」「山の幸」「野の幸」をふんだんに使って、縁起の良い食材をめでたさを重ねるという意味で重箱に彩りよく詰めましょう。
数の子や田作りなどの祝い肴、きんとんや伊達巻などの甘味を詰めます。
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お正月の黒豆
まめで健康でありますように。黒は邪気を祓います。
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海老やぶりなどの焼き物や揚げ物、酢の物を詰めます。
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八幡巻き
地中深くに根を張るごぼうの様に堅実に。家の安泰を願います。
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柚子なます
紅白がおめでたい。細く切った大根と人参が水引を表します。
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筑前煮や煮しめなどの煮物を詰めます。
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れんこん煮物
あなが突き抜けている事から、先の見通しが良いように。
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人参の煮物
おめでたい色の人参を梅型で抜くといっそう縁起がいい
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海老うま煮
長い髭と曲がった腰を老人に見立て長寿を祈願。
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お煮〆
本来は具を別々に煮含めて盛り合わせますが、ひとつの鍋で2回に分けて順に煮る方法で「別炊き」のおいしさ。
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おせち料理は4、5日前から少しずつ取りかかるのがベストです。一気に仕上げよう!なんて考えはおよしなすって。
段取りとしては、仕上がるまでに時間のかかるもの、日持ちするもの、寝かせて美味しくなるもの、まずはそんなところから手をつけていきましょう。
・黒豆を漬け汁につける。
・金柑を水につける。
・黒豆と金柑を煮はじめましょう。途中、何回火を止めても大丈夫。
金柑は出来上がったら冷まして冷蔵庫へ。
・たたきごぼう
・田作り
・栗きんとん
・昆布巻き(翌日仕上げるつもりで)
・八幡巻き
・伊達巻き
・黒豆の仕上げ
・昆布巻きの仕上げ
・数の子の塩抜き
・数の子仕上げ
・紅白なます
・煮〆
年末はどーにもこーにもいそがしや!
なんて人はこれ。
祝い肴三種が最小限のおせちです。
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◎祝い肴三種
「三つ肴」ともいいます。日本中で作り続けられてきたお節の顔です。
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