全て作らなくても、家族の人数や好み、スタイルに合わせて、レシピを選んで作ってみて下さい。
時間をかけて美味しくなるもの、日持ちするもの、傷みにくいもの、時間がかかるものから順に、2〜3日を目安にして作り始めましょう。
食卓に煮豆が登場することが少なくなりましたが、黒豆だけは、お正月に欠かしたくないですね。
市販品に頼らず、新豆を使って、甘さを控えめにふっくらと作りましょう。
ポイントは、洗った黒豆を調味料と湯を合わせた煮汁に一晩浸しておくのが秘訣!
翌日ただ煮るだけで、不思議にふっくらツヤツヤです。
Q.黒豆がどうしてもシワシワ、カチカチになってしまいます。
A.
豆を煮汁に一晩浸しておくの
師匠カツ代が母から習った黒豆は「どうしたらこんなにおいしく、ふっくらとできるの?」とみんなに尋ねられる自信作。
ところが、あららと拍子抜けするほど簡単。なんと豆を煮汁に一晩浸してふやかし、そのまま火にかけて煮るだけで、ふっくらツヤッツヤッ!
水に浸してもどし、やわらかく煮てから砂糖加えないと、ふっくら仕上がらない、という定説も真っ青です。
もしも、シワシワになって失敗したっ、となっても、おまかせあれ。
熱湯を豆が浸るくらいに加えて一晩おけば、翌日はふっくらよ!豆のふくらみ方が全然違うから、新豆で作ることが大事。
さつま芋はゆでて、砂糖、シロップ、栗を入れておき、30日に火にかけて、練って仕上げます。きんとんが大変なら焼き栗もおすすめ。
|
◎きんとん
裏ごしなしのきんとん。ほっこりした味わいが最高。
|
|
◎林檎きんとん
ほんのり甘酸っぱ―い、時々でてくる林檎の味が後をひきます。
|
パリパリッとするまで、フライパンでいり、ザルで余分なゴミを落として、たれで仕上げます。寒いところで2週間は保存可能です。
Q.さめると岩のように固まってしまいます。
A.
細かい泡がたってきたらすぐ火を止めてからめて
煮詰めすぎるとさめたら硬く固まります。
よくある失敗ですが、これは調味料の特性を知りさえすれば、避けられること。難しいことはナーンもありません。調味料は単に味をつけるだけでなく、つや、香り、歯ざわりなどにも作用します。
田作りの場合、砂糖とみりんが仕上がりに大きな役割を果たしているのです。
砂糖とみりんは、煮詰めれば煮詰めるほど、さめると固まります。ですから、田作りの調味料を煮詰めすぎると、さめるとカチカチ。反対に煮足りないと、さめてもベタベタなだけ。
ほどよい歯ざわりに固めるには、煮立って細かい泡がワーッと広がったら、すぐ火を止めること。
とにかく、熱いうちはドロドロでも、冷えると固まることをお忘れなく。
一晩かけて塩抜きしましょう。翌日には酒と醤油をふりかけて、冷蔵庫に入れておき、おかかと和えてお重に詰めます。
|
◎数の子
子孫繁栄の願いを込めて。歯ざわりが身上。
|
昆布を戻して、かんぴょうで縛るまで作って、翌日これをコトコト煮ます。31日の朝、再び火を入れて冷まします。
|
◎干し椎茸の甘辛煮
夜洗ったら、たっぷりの水で戻しておきます 30日に仕上げましょう。戻し汁は何かと便利なので、捨てないでね。
|
|
◎きんかんのみつ煮
作ったらシロップごと、びんに詰めて、できるだけ空気を入れずに蓋をします。冷めたら冷蔵庫で2週間保存可能。
|