鶏むね肉とささみを攻略したら、グッとメニューの幅が広がります。そして、良質なたんぱく源として体にもやさしい。美味しい食べ方を知っているといい事ずくめなんです。
「特売!鶏むね肉」とあれば、速買いして、作ってみてはいかがかしら?
買ったものの、どうやって食べようかな?なんて時は、とりあえず茹でる。でいいと思います。そこから何かひらめくかもしれないし、何も思いつかなければ、ほぐしてみる。辛子酢醤油もいいし、塩、黒胡椒、ごま油で和えるだけでもほんとに美味しい。ゆで汁は、旨味が溶け出していますから、くれぐれも捨てずに汁ものに。
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◎ねぎ鶏
柔らか鶏肉にシャキシャキ白髪ねぎをたっぷりのせて。
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◎鶏と三つ葉のおかず和え
普段脇役の三つ葉が一気に主役に躍り出る。隠し味的存在の生姜は堂々と前に出てくる一品です。
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◎とりわさ
ん・ん?そば屋メニュー。シンプルの極みは、うまさ発見。
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淡泊なむね肉やささみは、揚げ物も美味しい。パサつき防止のコツとしては、むね肉は特に切り方に注意。むね肉をよく見ると3方向に繊維が走っているのが分かります。それを断つ様にそぎ切りにするんです。繊維に沿って切ると、もそっと堅い食感になってしまうので、そこは注意。
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◎とりてん
大分出身。ご飯もお酒もすすむおかず、柑橘をキュッと搾ってどうぞ。
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むね肉を炒め物に使う時は、「片栗粉をまぶす!」この下ごしらえが、美味しさのカギをにぎります。見えない衣に包まれたむね肉はしっとりやわらかく、味もよくからみます。
脂肪分が多くコクのあるクリーム系おかずにも、味が淡泊なむね肉やささみはしっくりきます。同じような旨味成分をもつ海老と鶏肉の相性は抜群で、そこに乳製品が加わる事で旨味の相乗効果がうまれます。
サンドイッチは、パンといい、具といい、それぞれソロで食べても美味しいものをまとめてサンドしちゃうという、なかなか豪快な食べ物。もも肉でももちろん美味しく出来るんですよ。でも、よく噛んで、余韻にひたれるのは、むね肉なんです。
ささみは、筋肉や血、骨、皮膚などを作るたんぱく質が豊富で、なおかつ低脂肪。特にスポーツを頑張る人の食事には欠かせない食材です。運動後、お腹が空いたら、ささみ。たんぱく質を上手く身体に取り込むには、これが一番効率良し。甘酢の酢に疲労回復効果も期待。
鶏むね肉でとるスープはキラキラと澄んで味わい深い。あれば、干し貝柱や干し海老、昆布、干し椎茸などの乾物をひと晩浸けた水で、むね肉も一緒に炊いてみて下さい。沸騰させないようにだけ気をつけて、コトコト静かに煮出すと極上スープの完成です。
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◎シンプル麺
鶏むね肉が1枚あれば、いいスープとれますよ。
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★鶏むね肉の特徴を知る★
鶏むね肉は値段が鶏もも肉と比べると、半分くらいの金額で売られていることも少なくありません。もも肉と比べて、不人気の理由の一つとしては、料理した時にジューシーさに欠け、パサつくからでしょう。しかし、この値段高騰の時こそ、この素材を見直してみましょう。
胸むね肉は繊維質になっていて、肉そのものには脂分が少ないので、それを長所としてとらえて、料理をするといいですね。
鶏むね肉は、カロリーはもも肉と比べ、さほど低くありませんが、動物性油脂が少なめのため、キチンと栄養素を体に供給しながら、余分な脂をとらずに済むので、メタボ対策にも良いのです。