ゴーヤーは字の通りウリ科の野菜。苦瓜(にがうり)とも言われ、沖縄や九州地方でかなり前から食べられていたようです。それ以外の地域では1980年代後半位から、どこでも食べらるようになり、年々人気は上がり、2000年に入ると、夏野菜の代表選手になってまいりました。
原産国はいまいち、はっきりしないのですが、インドかアフリカとも言われ、その後中国へと食べられるようになったようです。古い文献によると、江戸時代に苦瓜という名前は出てくるそうなので、何らかの形で苦瓜はあったと思われます。
いまから30年前、料理の本の世界では、中国呼びのレイシだったりニガウリという言い方がほとんどで、珍しい野菜として情報はありましたが、さほど人気のある野菜ではなかったとおもいます。
ここ近年、沖縄料理ブームに火がついたと同時にゴーヤーという名前がかなり知られ、食べ物だけでなく、沖縄出身の歌手の方やお笑いタレントさんたちも続々登場。
夏になるとあちこちのスーパーマーケットは沖縄フェアなるものを開催していますね。そして籠一杯にゴーヤーの姿を見かけます。
10年位前まではゴーヤー(苦瓜)は沖縄、九州などで作らてれいたようですが、今は関東でもだいぶ作られようになりました。そうはいっても生産量のランキングは沖縄がトップで4位までが、九州勢がしめ、5位に群馬県がランキングされています。
さてここ数年、ゴーヤーが注目されているのはその、ゴーヤーの持つ栄養価や効能で、見るからにビタミンCがたっぷりなのは、もちろんのこと、血糖値をさげたり、鎮痛効果、疲労回復の力や、夏バテ防止、血圧の高い人にもおすすめの野菜です。
名前のとおり、苦いのが特徴ですが、一度、二度、三度と食べている間に、また食べたくなる不思議な野菜で、ことに夏の暑い日に疲れてくると自然に体が欲する経験をした人が、おそらくいるはずです。
疲れて帰って、ゴーヤーを食べて、たっぷり寝たら、翌日ものすごい元気になったという話は、少なくありません。