KATSUYOレシピ


平和を祈る

2025/8/15(金)

どんな理由があっても、戦争はしてはならないこと。
世界中、平和が早く訪れますように。戦争がおわりますように。
平和が大事なことが、戦争をおこしている政治家たちに伝わりますように。
日本はいま戦争はないですが、1人1人が過去にあった過ちを
しっかり心に刻む日。人間はそうでないと、すぐに忘れる生き物だからです。

・・・・・・・・・・・・・・

ある日
音楽界にいきました
子供を連れていきました
歌の中に戦争を

テーマにしたものがありました
休憩時間に10歳の
娘のまりこが聞きました
「ママ、もし戦争になったらね
パパ、戦争に行っちゃうの」
「今すぐ戦争は
起こらないと思うから
もし戦争が起こっても
パパはそのこと年をとり
行かずにすむと思うけど」
無邪気なまりこは顔中が
笑顔だらけになりました
「ああよかったァ よかったァ」
「でもね まりちゃん そのころは
ケンちゃん大きくなっていて
ケンちゃん
とられちゃうかもしんないね」

今まで気づかずにいたことが
このときふいと口に出て
いった私がはっとして
胸締めつけられる思いがし
そっとまりこを見てみると
みるみる暗い顔になり
返事もせずにうつむいた

「ぼくちゃん
ちょいと トイレです」
元気にさっき出ていった
ひょうきん者の弟は
まりこと1歳違うだけ
まりこのほほにひとしずく
涙がツーと落ちました

あのとき思わずでたことば
以来私は不安です
まさかと思う戦争が
もし起こったらどうしよう
いやだ いやだそれだけは
だれが渡してやるものか
私の愛する息子です
私のかわいいこどもたち
だれが死なせてなるものか

この世でいちばんきらいな人は
戦争しようと思う人
上野の森に住んでいた
動物園のゾウやトラ
ヒョウやライオン、戦災で
もし逃げたら危険だと
餓死や毒殺命じた人に
愛のかけらはなかったか
おなかをすかせたゾウたちが
ふらふらする足ふんばって
えさをほしさに芸をする
その哀れさを読んだとき
本を伏せて泣きました

食べたいものが食べられて
愛する人や生き物と
いっしょの暮らしを守りたい
戦う武器を作るなら
世界の中の飢えし人
飢えた子どもに食べ物を
やせ細ってしわのみの
乳房にすがる赤ちゃんの
ミルクを送ってくださいな

「いただきまーす」
「ごちそうさま!」
今日も日本は平和です
口いっぱいにほおばった
子どもの笑顔がありました
今も世界のあちこちで
おとなが起こした戦争で
傷つき飢える子がいます
からだ中が火ぶくれで
泣き叫ぶ子がいます

あなたに子どもがあるのなら
どんなものより戦争を
忌みきらってほしいです
平和あっての食べ物ばなし
平和あっての子どもたち
平和を守るそのことが
子どもを守ることだから

(小林カツ代・1981)

・・・・・・・・・・・
8月15日は毎年、平和への祈りこめて、同じポエムを抜粋させていただいています。
毎年、読んで下さってありがとうございました。
キッチンスタジオ

キッチンスタジオ

コメントを書く

※ご投稿いただきましたコメントは、利用規約やサイトポリシーにより、一部編集させていただく場合がございますので予めご了承ください。


バックナンバー


平和を祈る キッチンスタジオ
2025/8/15(金) 0

春菊 KSホンダ
2025/8/14(木) 0

お盆 KSホンダ
2025/8/13(水) 0

夏の赤 KSホンダ
2025/8/12(火) 0

小麦畑のヒナゲシ KSテラ
2025/8/11(月) 0

もっと見る

マイレシピ一覧
KATSUYOレシピTOP

ページトップへ▲


お知らせ 利用規約
特定商取引法に基づく表記
コンテンツ提供元 対応機種
お問合わせ


編集:取材協力
(株)小林カツ代キッチンスタジオ

制作・構成協力
(株)本田明子キッチンオフィス

(c)Net Dreamers