とにかくどんどん、どんどん、野菜を漬けただけ。材料も安上がり、作り方も安易なり。で、名前も安直よね、アハハ。
それにしてもなんで、ビンがひっくり返ってんの? これぞ安易、安直の中にもピカリひらめく、わがアイデアでありますぞ。つまり、生野菜をぎゅーっと詰めて漬けますと、下の方からしっかりと漬かってくるのに、上の、あまり漬かってない方からしか食べられないではありませぬか。
そこで初めはビンを逆さまにしておく。すると、下の方から漬かる。わかったかなぁ、ふたを開けた時には、よく漬かったほうから食べられる。それも、いつでもよく漬かったほうから食べられるというわがアイデアなりき。
撮影:添田明也 スタイリング:チームKATSUYO
もちろん、時々はふつうの姿にもどし、結果としてまんべんなく美味しく漬かるように気もつかいますぞ。
どれもすごくいい味です。野菜の残り物が出たら、古くならないうちにどんどん漬けて、どんどん食べる。いくら食べても決して太らないから、これもご安心。いや、ごはんのよき友になるから、そうもいかないかな?
小林カツ代 (1993年復刻掲載)
「小林カツ代の読むだけで美味しいはなし」
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大根のどんどん漬け
野菜の残り物が出たら、古くならないうちにどんどん漬けて、どんどん食べる。
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