さて、
前回のつづきです。つまり、私がかなりやせてきたという話。なに、たいしたこともせずに、ほんのちょっと気配りしただけでいい線に近づきつつあるという…。
朝食のことはすでに
前回お話しましたので今回は昼食です。昼食は質にはあまり気を使いませんが、ただ、量に気をつけます。どんなに食べてもふつうの量の2/3どまり。本当は1/2でありたいのですが、あまりに急にそんなことすると、人に、あらどうして食用ガエルの声がするのかしら、と言われそう。おなかが鳴るのって、鳴らすまいとすればするほど大きな音になるんですもの。
撮影:添田明也 スタイリング:チームKATSUYO
撮影:添田明也 スタイリング:チームKATSUYO
昼食のあと、夕食まで何も食べないのが理想的ですが、うちにはチビが二人いるので三時のおやつというのがあり、家にいると私もついつき合ってしまいます。
ただしこれは食べない日も多し。食べる時は甘いものよりおせんべいをなんて思わない。ケーキは焼くことも食べることも好きだし、私にとっては人生の楽しみのひとつでもあるので、これをむやみに制限するのは精神衛生上よくないのでできればひかえめという程度。
そのかわり、料理にはほとんどさとうを使いません。ぜったいに使ったほうがおいしいというものにはむろん使います。
だって、高野どうふの含め煮なんて、おさとうぬきには考えられないですよね。
いよいよ夕食ですが、昼食は量に気を使い、夕食は質を重くみます。といっても、なにも山海の珍味をというわけでなく、栄養的にかたよらないことを考慮して。
これには香川式の食事のとり方をヒントにしましたが、私流に大ざっぱに考えやすくしました。
香川式によると、一日にこれだけはとりたいというものがあり、それは、牛乳、玉子、緑色野菜、芋、マメ、魚や肉類の蛋白質、などです。これさえ頭に入れておけば、朝、昼、食べたものをずらっと思い浮かべて、足りないものを夕食で補うようにします。
そうはいっても欠けるものがあったら、翌日には必ずといったふうに、食事を考えるときにはこれらの食べ物がいつもほうふつと湧いてくるようにくせをつけてしまいます。
やせるためには減食よりも栄養のバランスが大事だからです。しかし、毎食毎食栄養のバランスを考えるのはたいへんですから、一日のうちにとりさえすればと思うと、案外らくなものです。
夕食のパンやごはんはぐぐっとひかえて1/3位に。もし1/2位は食べたいというのであれば、朝か昼にその分をひかえても同じことです。
私は近頃、パンやごはんなしで平気になってしまいました。多分、ゆで玉子やチーズを食べるせいでしょう。
夕食のおかずは洋風になりがちですが、おかずの量はわりと多いんですよ。どうも食べない話より、食べる話の方が多いわァといわれそう。
ところがまだありましてね。
デザートにヨーグルトをたっぷり食べるんです。無糖ヨーグルトに少し甘みをつけて、果物は夜食べるより朝食べるほうがいいそうなのでそうしています。
なんだかとりとめもない減量法ですが、
前回と読みあわせてみて下さい。ただし、すごーくやせたいという人にはむきませんよ。
あくまでも、もう少しやせたいという程度の人むきなのですから、食べながらやせていきたいといった虫のいい人にはうってつけだと思いますが……。
小林カツ代 (1976年復刻掲載)
「お料理ショート・ショート」
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